【日本ハム】佑、自己ワースト8四死球 4回途中無安打1失点KO

スポーツ報知
今季初登板の先発・斎藤(左)は4回途中1失点で降板した(カメラ・堺 恒志)

◆日本ハム9―6ロッテ(7日・東京ドーム)

 我慢の限界だった。5点リードの4回2死満塁。日本ハム・栗山監督がタオルを投げると、斎藤は首をひねり、マウンドを降りた。今季初先発で4回途中無安打1失点だったが、自己ワースト8四死球と制球が乱れた。「打たれたくない意識が強くなってしまったのかもしれません。少し慎重になりすぎました。先発投手の責任を果たせず、悔しいです」と斎藤。チームは開幕3連敗から5連勝と超V字回復したが、自身は昨年5月31日のDeNA戦(札幌D)以来の白星を、自ら手放した。

 初回から荒れた。3四死球で2死満塁となり、菅野に押し出し死球。2回に打線が5点を取って逆転したが、4回も3四球。栗山監督は5回の勝利投手の権利を待たず「ご覧の通りだな。俺の思いはいろいろありすぎる」と突き放した。

 今季から重点的に取り組むチェンジアップに、カットボール、ツーシームで手を尽くそうとしたが、3回2/3で74球を費やし、ボール球は半分の37球。吉井投手コーチは「変化球をいいところに投げようとしすぎて、体が突っ込んでいた。悪くなる時のパターン。勝負になっていない。代えられても文句が言えない内容」と指摘した。

 次週は先発機会がないため、出場選手登録を抹消される。6月に30歳を迎えるプロ8年目右腕が、背水の覚悟で再起を図る。(山崎 智)

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