【DeNA】筒香、お待たせ連発!ラミレス監督太鼓判「40本以上打てる」

スポーツ報知
6回無死一塁、今季1号の先制2ランを放ち、ナインと笑顔でタッチを交わす筒香(カメラ・豊田 秀一)

◆広島3―5DeNA(8日・マツダスタジアム)

 DeNAの筒香が6回に待望の先制1号2ラン、7回も3ランを放つなど3安打5打点の活躍でチームを今季初の連勝に導いた。先発した京山は、昨季のリーグ王者・広島を相手に6回途中無失点で2勝目。球団初となる初登板から2試合連続白星をマークした。

 完全に目覚めた。どっしりとした下半身。そこから筒香がバットにパワーを伝えた。シャープに振り抜くと、打球は右翼席へ。6回無死一塁、大瀬良の内角直球を捉えた。今季8戦31打席目での1号に「京山が頑張っていたし何とか点を取りたいと思っていた」と先制点で流れを引き込んだ。

 次は7回1死二、三塁だ。九里の低めのシュートをバックスクリーンに運んだ。今季初アーチから2打席連発に「必死につないでくれたので打ちたかった」。全5打点をたたき出しても、出てくる言葉は主将らしくチームのことばかりだった。

 フォームがなじんできている。キャンプ序盤は棒立ちのように見える脱力スタイル。徐々にグリップを下げ、両膝を少し折るスタイルに変更。6日の広島戦からは更に重心を下げ右足をオープン気味に開いた。「いい部分もよくない部分もあった。試行錯誤ですね」と頭の中の感覚と体がマッチしてきた。

 ラミレス監督は、筒香が4打数無安打だった6日の試合後「状態は上向き。フォームは今年で一番いい」とお目覚めを予告している。この日は「彼のおかげで勝った。下半身がうまく使えている。今季40本以上は打てる」と太鼓判を押した。

 20年ぶりのリーグ制覇しか見えていない。先月30日の開幕戦前のミーティング。筒香は「一人一人、皆を信じて戦えば必ず1位になれる。全員が必死こいて戦うことが優勝につながる。1年だけ優勝しても意味がない。3年、5年と優勝する本当に強いチームを目指しましょう」と常勝軍団への思いを熱く語った。この日の練習前にはロペスと三塁側コンコースのオブジェである「ゴリラ」と記念撮影しリラックス。チームは借金があるが主将の作り出す雰囲気は決して悪くない。

 今季初連勝にカード勝ち越しを決め「自分のことよりチームが勝てたことが一番」と胸をなで下ろした背番号25。この2発から一気にチームを波に乗せていく。(岸 慎也)

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