【日本ハム】近藤、今季初猛打で4冠

スポーツ報知
初回1死二塁、中前安打を放つ近藤

◆日本ハム2―5ロッテ(8日・東京ドーム)

 日本ハムの近藤健介捕手(24)が8日のロッテ戦(東京D)に「3番・DH」で出場し、今季初の猛打賞をマークした。チームは延長11回で敗れ、連勝が5でストップしたが、背番号8のバットは止まらず。開幕から9戦連続安打で、マルチ安打は早くも6度目。打率4割8分5厘に加え、16安打などリーグ打撃4部門でトップに立った。

 “打ち出の小づち”は健在だった。1点を追う初回1死二塁。近藤が外角低めのフォークにバットを合わせると、打球は中前に弾んだ。開幕からの連続試合安打を「9」に伸ばし、すかさず一時同点の呼び水となった。

 リプレーを見るように、6回無死一塁でも外角のフォークをはじき返し、中前安打。今季6度目のマルチ安打をマークすると、止まらない。延長に突入し、10回先頭では左前に運んだ。今季初の猛打賞。リーグ最多16安打とし、打率、出塁率5割8分5厘、6二塁打とリーグ4冠に立った。「まぁまぁ、です。状態はいいです」。敗戦後に福岡に移動するため、足早にバスへ向かったが、短い言葉に手応えがにじんだ。

 向上心が尽きない。6、7日の試合終了後、すぐにバットを持って室内のブルペンに直行。打撃練習で、スイングの確認を繰り返した。この日の試合前は、自主的にロングティーを取り入れた。城石打撃コーチは「フリー打撃でも、ロングティーでも、試合でも、全く変わらない。どのタイミングで、どの軌道で振れば、ヒットゾーンに飛ぶか、分かっている」とうなった。

 チームの連勝は5で止まったが、近藤はノンストップ。昨季は腰の手術で幻となった打率4割を、現実にしてみせる。(山崎 智)

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