【ロッテ】福浦、球団最多2162試合出場祝い打!2000安打まで「32」

スポーツ報知
球団新記録となる2162試合出場を達成し、ボードを掲げる福浦(カメラ・今西 淳)

◆ロッテ5―2西武(10日・ZOZOマリン)

 ロッテの福浦が通算2162試合出場を果たし、榎本喜八を抜いて球団の最多出場記録を更新した。先頭で迎えた2―1の7回には通算2000安打まで残り32本とする二塁打を放ち、これがチームの3点目につながった。開幕8連勝中の西武を井口ロッテが止めた。

 高々と舞い上がった打球は左翼線の内側で落ちた。福浦はボールがファウルゾーンを転々とする間に悠々と二塁を踏んだ。通算2000安打まで「32」へとカウントダウンする一打に、万雷の拍手が鳴った。代走を送られ、お役御免となった42歳は晴れやかな表情でベンチへ。「僕自身、久々のヒットだったので良かった。練習の成果を出したかった」。14打席ぶりの快音に安堵(あんど)感と喜びが入り交じった。

 2―1の7回先頭で今季初、通算385本目の二塁打が貴重な追加点に結びついた。開幕から8連勝中の西武をバットで突き放した。「あそこの回で点が入ったことがよかった」。1死三塁から田村が中犠飛で3点目を奪い、勝利をグッと引き寄せた。1月に沖縄で合同自主トレを行ったまな弟子が帰ってくる際にはベンチ前で丼飯を口元にかき込むジェスチャーをしながら、田村の“パワー不足”をイジったが「ナイスバッティングでした。あそこでああいう打撃ができるのは素晴らしい。僕も見習わないと」と賛辞も忘れなかった。

 5回終了時には榎本喜八を抜き、球団最多となる2162試合を達成。スコアボードを手にしながら「実感が湧いた」とその瞬間は感慨にふけったが、「記録よりも勝てたことが一番うれしい」と試合後はチームのことを最優先に考えてきた男らしい言葉が並んだ。

 自らの記録にバットで花を添えたベテランの次なる目標は、球団史上3人目となる2000安打だ。それでも福浦は「目標というか、チームが勝つことが一番。試合に出る以上は勝てるようにやっていきたい。まずはチームの勝利に貢献できるようにやっていく」と締めた。あくまでも勝利に結び付く一打を目指して、一歩ずつ突き進む。(長井 毅)

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