【DeNA】山崎、日本人最速4年目で100セーブ 直球とツーシームで押し切る

スポーツ報知
9回を無失点に抑えて通算100セーブ目を記録した山崎(カメラ・酒井 悠一)

◆巨人3―4DeNA(10日・東京ドーム)

 “魔球”の威力を最後まで信じた。1点差の9回2死。巨人のルーキー・大城に粘られながら、フルカウントの9球目に宝刀ツーシームを振らせて三振。ハマの守護神・山崎が、史上6番目のスピード記録で通算100セーブを達成した。4年目での達成は日本人最速だ。

 「まずはチームが勝てたこと。それがうれしい」。記念のボードと花束を、歓喜の左翼席に向けて高々と掲げた。クローザーの真骨頂を見せた1点差のマウンド。「今日はしびれる状況で(登板が)回ってくると思っていた」という。一度は逆転を許しながら、8回に日米通算128セーブの上原を打ち崩して再逆転。しかし、安心はしていなかった。本来なら8回のマウンドに立つパットンが、夫人の出産で不在。回またぎの井納が1点差に迫られ、予想通りの状況で最後のバトンを受け取った。

 今季初の東京D。「上原さんに負けないほどの声援がありがたかった」。左翼席の大歓声と「康晃ジャンプ」に背中を押された。打者3人にいずれも9球ずつ費やす苦心の投球。それでも、打者の狙いをかわすために今季習得した新球・スラーブには頼らず、直球とツーシームで押し切った。

 ルーキーイヤーから託されてきた守護神の座。25歳6か月での到達は、同じベイの元守護神で、この日は相手チームの先発だった山口俊(25歳1か月)に次ぐ、史上2番目の年少記録だ。ラミレス監督から与えられた今季のノルマは40セーブ。「これからも100%の準備をしていきたい」。ノルマ達成の先には、もちろん悲願のVが待っている。

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