【中日】吉見「館山さんに負けたくない」で今季初勝利…森監督初の勝率5割

スポーツ報知
ヒーローインタビューで質問に応える吉見(中はアルモンテ、左は京田)

◆中日9―4ヤクルト(12日・ナゴヤドーム)

 中日が今季初の同一カード3連勝で、8日の阪神戦(京セラドーム大阪)から4連勝。就任2年目の森繁和監督(63)が、通算155試合目で初めて勝率5割の「大台」に乗せた。

 チームとしても谷繁前監督時代の2016年6月11日、西武戦(西武プリンスドーム)で勝利して以来670日ぶりの“無借金生活”。現指揮官は「たまたま4つ勝つと次が心配」と、13日から対戦する好調なDeNAとの3連戦(横浜)に思いを巡らせて苦笑いした。

 殊勲の1勝を挙げたのは、今季初登板初先発の吉見一起投手(33)だ。大量援護にも守られて6回1失点。右肘に通算5度メスを入れているだけに、通算9度の手術を受けているヤクルト館山との投げ合いは「懐かしいな。負けたくないなと思いながら投げた」という。09年に16勝で最多勝を分け合ったライバルと、ポストシーズンを含めた公式戦で投げ合うのは、11年11月6日のクライマックス・シリーズ(ファイナルステージ)第5戦以来。吉見は中3日ながら8回無失点と圧巻の投球を見せ、中日を日本シリーズ進出へと導いた。

 今季は開幕ローテを逃した。手術の影響があった2011年、14年、16年を除けば、先発に定着した09年以降で初めての屈辱だった。それでも「ここで腐るか腐らないか。やるべきことはやれている」と自信は揺らがなかった。

 「今年ダメなら引退する」と公言している崖っぷちの元エース。13日に出場選手登録を抹消され、次週の木曜日(19日、阪神戦=ナゴヤドーム)は中13日で松坂大輔投手(37)の先発が有力だ。愛車に乗り込もうとした背番号19は「いいスタートが切れた。真っすぐが良かったと思いませんでした?」とニヤリ。手応えアリの表情を浮かべて帰路に就いた。

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