【オリックス】大城V打&宗猛打で連敗にサヨナラ!単独最下位も脱出

スポーツ報知
9回、サヨナラ打の大城(左)がナインから手洗い祝福を受ける(中は伊藤、右は若月=カメラ・豊田 秀一)

◆オリックス3x―2楽天(12日・京セラドーム大阪)

 初めて浴びる歓喜のシャワーに、大城の笑顔がはじけた。9回サヨナラ勝ちで、引き分けを挟んだチームの連敗は5でストップ。8日ぶりの勝利を自身プロ初のサヨナラ打で決め、お立ち台では「自分でも興奮して何が本当か分からないです」と夢見心地のままだった。

 同点に追いつかれた直後の9回1死二、三塁。真ん中低めの147キロ速球を振り抜くと、打球は左中間フェンスにワンバウンドで届いた。「真っすぐ一本で力を入れずコンパクトに」と意識した通りの会心の一打。試合前の早出練習では蛍光イエローの服を着ていたことから西村ヘッドコーチに「服じゃなくて試合で目立たないと」といじられたが、試合でしっかり、1番の輝きを放った。

 もう一人のヒーローは宗だ。1点を追う7回1死一、二塁、左越えの2点二塁打で一時逆転。9回1死二塁はプロ初の猛打賞となる右前打で劇勝をお膳立てした。左投手を苦にしていることから前夜は9番に下がったが、1試合で1番に復帰。結果で首脳陣の期待に応えた。

 劇的勝利で開幕4カード連続の負け越しを阻止。単独最下位も脱出した。上位打線として機能した1、2番に、福良監督は「前半を見たらまだかな」とさらなる成長を求めたが、「本当にいい仕事をしてくれた」とたたえることも忘れなかった。「昨日、今日のゲームができたら。ここから上げていきたい」と指揮官。3、4年目の成長株2人が築いたこの勢いを、決して無駄にはしない。(原島 海)

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