【楽天】渡辺直、先制二塁打 移籍後初スタメンで存在感

スポーツ報知
渡辺直は笑顔でベンチの声援の応えた(〈16〉は西武・菊池)

◆楽天5―7西武(13日・楽天生命パーク)

 楽天は13日、西武戦(楽天生命)に敗れ、借金は今季最多の6となった。「2番・遊撃」で移籍後初スタメンとなった渡辺直人内野手(37)は、初回にいきなり先制の左越え適時二塁打を放ち、3打数1安打1打点。古巣との初対戦で、ベテランの存在感を見せた。

 バントの構えから戻すと、渡辺直は短く持ったバットを鋭く振り切った。初回無死一塁、バスターをファウルにして迎えた2球目。西武先発・菊池の144キロ直球だった。2球続いた、バスターエンドランのサインに応える左越え適時二塁打。先制の一打に「最初のファウルで微調整した感じ。初のスタメンだし、勢いをつけたいと思っていました」と胸を張った。

 天敵の出ばなをくじいた。西武先発の菊池には、昨季8戦8敗。一昨季と昨年のCSを含めると12連敗中の相手だった。いきなりの仕掛けで揺さぶると、続くペゲーロも左中間への3号2ランで続き、この回一挙3点。結果的に白星にはつながらなかったが「雄星には去年やられてる。何とか初回から、いい形でつなげたらと思った」とうなずいた。

 平石洋介ヘッドコーチ(37)は「普通にやっていたら攻略できない。(渡辺直は)何でもできて、野球を知ってるヤツ。面白いかと思って起用した」と説明した。古巣との初対戦を「スタメンでも、スタメンじゃなくても、やることは変わらない。ちょっとでも、そういう(古巣が嫌がる)存在になれたらいいなと思ってやってます」と振り返ったベテラン。勢いに乗れないチームを、あらゆる面で助けていく。(山口 泰史)

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