【DeNA】なぜ先発3本柱欠き快進撃? ラミレス監督、常に代替案用意し勝利第一主義徹底

スポーツ報知
ファンの声援に応えるDeNA・ラミレス監督(カメラ・能登谷博明)

◆DeNA2―0中日(14日・横浜)

 DeNAは初回、筒香が先制4号ソロを放つと、バリオスから計4投手で今季初の0封リレー。ラミレス監督就任3年目で初、チームでは05年9月以来13年ぶりとなる7連勝をマークした。今永、浜口、ウィーランドと昨季2ケタ勝利を挙げた3人の先発を故障で欠きながら指揮官の采配に選手が応え首位をキープした。

 先発3本柱を欠いての快進撃はラミレス監督の入念な準備と決断力にあると言えるだろう。

 昨季、全試合「1番中堅」で出場した桑原を不調と見るや開幕3戦目で2番に変更。状態が上がらないと判断し5戦目にはスタメンからも外した。指揮官は「シーズン200安打できる」とキーマンに指名し期待していたが決断は速かった。

 その理由を「昨季の終盤から調子が悪くその状態がキャンプ、オープン戦と続いていた。決して早くはない」と説明。昨季フルイニング出場の倉本にも開幕4戦目に代走を出し記録は途切れた。本気で優勝を狙いにいくからこその勝利第一主義を徹底。若いチームの雰囲気はより引き締まった。

 一方で3月のオープン戦で1軍未登板の高卒2年目右腕・京山を2軍から呼び寄せ先発を経験させた。この時点では「9番手」に過ぎなかったが、けが人続出で開幕ローテに昇格しすでに2勝。このように様々なポジションで万が一のための準備を整えていた。

 キャンプ中、1軍休日はすべて2軍を視察し自らの目でチェック。首脳陣と意見交換してきた。ラミレス監督は「プランA、プランB、プランC」を口癖のように言う。うまくいかなかった場合の代替案が常に頭の中にあるからこそ思い切った起用にも踏み切れる。(DeNA担当・岸 慎也)

野球

×