【日本ハム】近藤、今季8度目のマルチ 開幕14戦連続出塁

スポーツ報知
6回、この日2本目となる安打を右前に放った近藤(右)。今季8度目のマルチ安打を記録した

◆オリックス7―0日本ハム(15日・ほっともっと神戸)

 日本ハムの近藤健介捕手(24)が、開幕からの連続試合出塁を14に伸ばした。15日のオリックス戦(ほっともっと)に「3番・DH」で出場し、今季8度目のマルチ安打に加え、4回には四球も選んで3出塁。パ・リーグトップの出塁率5割5分6厘と高い数字をキープし、好機を演出した。チームは0―5で今季2度目の完封負けを喫した。

 近藤にとって塁に出ることは、もはや当たり前なのかもしれない。初回2死、走者なし。1―2から内角高めの直球を、難なく右前にはじき返した。「自分の出来ることは出来た」。開幕から全試合出塁を続けるバットはこの日も快音を鳴らした。

 チャンスメーカーとしてフル稼働した。4回には先頭で四球を選んで出塁。敵の失策も絡み、好機を作った。6回は追い込まれながらも右前打。2番・松本に続き、唯一の連打となった。チームはあと1本が出ず、得点を奪えないまま、今季2度目の完封負け。「ピッチャーが頑張っていたので、点が取れれば…」。粘投した加藤に初白星を贈れなかった責任をのぞかせた。

 打率4割2分9厘、出塁率5割5分6厘はもちろんリーグトップ。緒方野手総合コーチも「あれが普通なんじゃない?」と驚異的な数字を笑った。四球もリーグトップの14個を獲得。「崩されないし、崩れない。ボール球も打たないし」と続けた。ホームベース上に投げれば安打、警戒すれば四球。相手投手に八方ふさがりの苦しみを与えている。

 オリックス先発の山岡は試合前、近藤を名指しして要注意人物に指定していた。相手陣営から激しいマークを受ける中でも、輝きを放った背番号8。得点源で打席に立つ機会はなかったが、「チャンスが回ってきたらしっかり打点を稼ぎたい」。次こそはチームを勝利に導く得点を稼ぎ出す。(秦 雄太郎)

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