【ソフトバンク】柳田、逆転サヨナラ弾「バックスクリーンを狙って打席に入りました」

スポーツ報知
9回1死二塁、中越えにサヨナラ本塁打を放った柳田(左)は、大喜びのデスパイネ(中)らナインに迎えられた

◆ソフトバンク7x―6ロッテ(15日・鹿児島)x

 打った瞬間、球場から大歓声が巻き起こった。逆転サヨナラ2ランを確信した柳田は中堅左にボールが着弾するのを見届けると、右手人さし指を突き上げた。2試合連続の2号は15年8月11日のオリックス戦以来、自身4本目のサヨナラ弾。和製大砲は「すごく興奮した」と珍しく我を失った。

 それほど劇的な幕切れだった。1点を追う9回。先頭の本多が左前打で出塁し、上林の犠打で1死二塁。内川、デスパイネはすでに交代でベンチに下がっており、工藤監督は「(柳田を)歩かせて次のバッターで勝負かな」と読んだ。だが、柳田の心中は違う。「打率も低いし勝負してくると腹をくくった。バックスクリーンを狙って打席に入りました」。イメージ通りの放物線だった。

 14日は、打率5割と好相性だった熊本・藤崎台球場での試合が中止。だが、柳田は左中間席を覆うように生えている天然記念物のクスノキ群を拝み、パワーをもらって鹿児島に乗り込んだ。チームも当地での連勝を8に伸ばし、今季初の3連勝で2位浮上。「やっぱサファテに黒星は似合わない」。一時は勝ち越された守護神も救う一撃だった。(戸田 和彦)

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