【ソフトバンク】サファテ離脱も日替わり守護神だ モイネロ→森で5連勝

スポーツ報知
9回より登板した、ソフトバンク3番手の森

◆ソフトバンク5―2楽天(18日・福岡ヤフオクドーム)

 最後の打者・山下をカーブで空振り三振に切ると、森はグラブをたたいた。9回。3番手でマウンドに上がった5年目右腕が“師匠”に代わって2試合連続で試合を締めた。「めっちゃ緊張はしますけど、あそこ(マウンド)に出たらやるしかない。アドレナリンがめっちゃ出ました」。タカが逆境をものともせず連勝を5に伸ばした。

 試合前、激震がチームを襲った。この日、サファテが出場選手登録を抹消された。米国で再検査を受け治療方針を決める。現時点で全治などは不明で長期離脱の可能性も否定できない。森は普段の練習でサファテのキャッチボール相手を務め、リリーフとしての心構えを学ぶなど公私にわたって仲がいい。「森とか若い投手が頑張ってくれると思う」と期待したサファテからのメッセージに「デニスが一番つらい。その分、僕がやらないといけない。自分が先頭に立って頑張ります」と責任感をにじませた。

 左腕エース・和田の実戦復帰の時期も決まらないなどキャンプから故障者続き。それでも2位の好位置をキープしているのは地力の証明だ。この日は8回モイネロ、9回森だったが、工藤監督は「この形は続くかな。逆になるときもあると思いますが」と守護神の“日替わり”プランを明かした。「若い人にとってはチャンスでもある。カバーし合って故障者が戻ってきた時にいいチーム状態でいないといけない」と鼓舞した指揮官。2年連続日本一への危機をチーム一丸で乗り越える。(戸田 和彦)

野球

×