【阪神】メッセンジャー、みそぎの3勝目 前回暴言退場をファンに謝罪

スポーツ報知
6回2失点で3勝目を挙げたメッセンジャー

◆中日3―4阪神(18日・ナゴヤドーム)

 ピンチをしのぐと、メッセンジャーは堂々とベンチへ歩みを進めた。2点差に迫られた6回2死一、二塁。福田を三塁ゴロに打ち取り、中日の反撃を封じた。「低めに丁寧に意識して投げることができた」。変化球を決め球に6回4安打2失点(自責1)。金本監督は「カーブが有効だった。スピードは出てないけど、キレがあったように見えた」と大黒柱の奮闘をたたえた。

 ヒーローインタビューでは「前の試合はすみませんでした」と謝った。12日の広島戦(甲子園)では判定にいらだち、球審に暴言を吐いて2回途中で退場となった。汚名返上をかけたこの日のマウンドでは、初回1死満塁のピンチを最少失点でしのぐと、2回以降は1安打しか許さなかった。「どの勝ちも大きいが、今回の勝ちは大きい」。DeNA・京山に並ぶリーグトップタイの3勝目を喜んだ。

 16日には出場選手登録日数が8年に達して、国内フリーエージェント権(FA)の資格取得条件を満たした。「ここでキャリアを終えたい」と生涯タイガースを誓った右腕は、来季から日本人扱いになる。「日本人登録にはまだなってないけど、あの日から最初の1勝なので気持ちいい」。打者としても2安打を放ち、17年7月以来の打点も記録するなど、投打に主役を張った。頼れる虎のエースがチームを引っ張る。(長尾 隆広)

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