【DeNA】東、26年ぶり新人デビューから巨人戦連勝「イメージ通りに投げられた」

スポーツ報知
6回2死一塁、ゲレーロを二飛に抑えてガッツポーズする東(カメラ・矢口 亨)

◆DeNA5―0巨人(19日・横浜)

 思わずベンチから飛び出した。東はパットンがピンチを脱すると「ヨッシャー!」と、雄たけびをあげた。8回1死一、二塁でバトンを渡していた。「抑えてくれと祈っていました。感謝してます」と感情がにじみ出た。今季チーム最長の7回1/3を4安打無失点。新人のデビューから巨人戦2戦2勝は球団では1992年の有働以来26年ぶり3人目。ドラ1左腕が早くもGキラーの名を襲名しそうだ。

 右打者7人を並べる巨人打線にチェンジアップがさえた。先頭打者の出塁を許さず、6三振中4つをこの変化球で奪った。「(3回の)坂本さんの三振は甘かったけど、腕を振れば空振りが取れるんだと思った。緩急がついて有効だった」。最速148キロの直球との落差が生きた。

 立命大3年春、右足を三塁側に踏み出すアウトステップを修正。立命大・後藤監督は「腰がきれ腕が振れるようになった」と振り返る。最速142キロだった直球は10キロアップ。更にチェンジアップのキレが格段に増した。社会人野球へ進む方針だったがこの2球種の手応えが決め手となり昨春プロ志望を決断した。

 イニング間にベンチでバナナを食べる「もぐもぐタイム」を継続。「テレビに映るんであざといと言われました」と知名度も上がってきた。幼い頃はG党で、三重・四日市市の自宅で巨人戦を見て育った。伝統球団からの2連勝に「90点。抑えるイメージ通りに投げられた」。東が自信を持ってプロの階段を駆け上がっている。

(岸 慎也)

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