【中日】鈴木博、まさかの寝落ちで“勝利のシャンパン”お預け…「きょう飲みます」

◆中日―広島（２２日・ナゴヤドーム）

　２１日の同カードでプロ初勝利を挙げた中日のドラフト１位・鈴木博志投手（２１）が、まさかの“寝落ち”で公約を守れなかった。

　ナゴヤドームで試合前調整をこなし、ダッグアウトに引き返した黄金ルーキー。報道陣から「モエはおいしかった？」と問われ、「それが…」とバツの悪そうな表情を浮かべた。

　３月２２日、２１歳の誕生日に森繁和監督（６３）からシャンパンのモエ・エ・シャンドン「ネクター・アンペリアル・ロゼ」をプレゼントされた。市価約８０００円でライトアップの仕掛けも施された美しいボトルを見つめながら「きょう飲みたいな、という日が（いつか）来ると思う。ヤケ酒にならないようにします」と、初勝利か初セーブを挙げた日に味わおうと決めていた。

　そして前日、ハイタッチを交わした指揮官から「やっとシャンパンを空けられるな」と言葉をかけられた。大きくうなずいた剛球右腕は「きょう空けます。それを飲んで、きょうのことは忘れようかなと思います」と、つかの間、勝利の美酒に酔おうと考えていた。試合後、タクシーで選手寮に戻り、自室の棚に飾っていたボトルを冷蔵庫に置き換えた。ところが…。

　「冷やしている間に寝てしまいました。きょう飲もうと思います」

　苦笑いの背番号４６。初勝利翌日のこの日も試合はある。あす２３日は長野で移動練習があるのみ。だから自制したわけでもないだろうが…。お楽しみは後に取っておくようだ。