【ヤクルト】由規、7年ぶり中6日で勝った「素直にホッとしています」

スポーツ報知
今季初勝利を挙げた由規はファンと笑顔でタッチ

◆ヤクルト6―2DeNA(22日・神宮)

 神宮に詰めかけた3万579人の大観衆に祝福され、由規は喜びをかみしめた。7回途中まで1安打無失点に封じ、274日ぶりの白星となる今季初勝利。7年ぶりの中6日で先発の役割を十分に果たし「素直にホッとしています。今日まで中6とか意識してなかった」。最速は151キロ。チームの連敗を5で止めた。

 11年9月に右肩痛を発症。この6年間の開幕直後はテレビを見ながら「あの場所にまた戻れるのかな」と思う日々だった。手術や育成契約を経て、復帰登板、勝利、開幕ローテ…。中6日も目標の一つだった。1日の今季初登板後に2軍落ちしたことも自分を見つめ直すきっかけになった。シンプルに腕を振る―。「チームが乗っているのに、一人だけ乗り切れていないふがいなさがあった」と悔しさをボールにぶつけた。

 20日はかかとに四つ葉のクローバーが刺しゅうされた普段履かないアップシューズで投手練習に参加。「幸せ、来ないよ」とつぶやいたが、チーム全体が後押ししてくれた。「中6日で勝利できたけど、1回で終わるわけじゃない」。この日は平昌五輪のフィギュアスケート男子で連覇した羽生結弦が仙台市内でパレード。同郷のスターに負けじと、背番号11も神宮のマウンドで輝いた。(田島 正登)

野球

×