【日本ハム】中島、今季初猛打で復活…大田弾お膳立て

スポーツ報知
6回1死、猛打賞となる中前打を放った中島

◆日本ハム5―3オリックス(24日・札幌ドーム)

 日本ハムの中島卓也内野手(27)が24日のオリックス戦で、“復活”を告げる今季初の猛打賞だ。「9番・遊撃」で先発し、4打数3安打1盗塁の活躍。4回には1死からしぶとく中前打で出塁し、2番・大田泰示外野手(27)の勝ち越し2ランをお膳立てした。今季は開幕から打撃不振が続き、5試合でスタメン落ち。2014年以来となる、故障以外でスタメンを外れる屈辱をバットに込めた。

 左足に体重をしっかりと残し、しぶとく左前に落とした。バットの先だったが、一塁ベース上の中島は小さくうなずいた。4回1死。カウント2―2から金子の外角チェンジアップをとらえての中前打。上位につなぐ値千金の1本は、大田の勝ち越し2ランを呼び込んだ。

 ようやく“らしさ”が戻った。2回2死の第1打席で左前打を放つと、6回1死でも中前に打ち返し、今季初の猛打賞。この日の安打すべてが、センターから左方向。逆らわずに“引っ張らない”のが中島の真骨頂だ。「やっとタイミングが合ってきたかな」と、甘いマスクに笑顔も戻った。

 今季は開幕から極度の不振に陥り、4試合で無安打。1日の西武戦(札幌D)では先発から外れた。故障以外での先発落ちは、若手だった14年以来の屈辱。「悔しさしかない」。それでも、昨季から試行錯誤してきた、左足に重心をしっかりと乗せるタイミングの取り方はやめず、ようやく新打法の手応えをつかんできた。

 今季はプロ10年目の節目。選手会長も任されるなど、自覚は増している。「久しぶりに試合に出続けると疲れるわ」と自虐的に笑った中島。復調の兆しとともに、ここから、チームを“引っ張り”続ける。(清藤 駿太)

野球

×