【西武】山川、3戦連発!この日は2発 満弾&3ラン「今日も行くっすよ」

スポーツ報知
3回2死満塁、山川が先制の右越え満塁本塁打を放つ(カメラ・岩下 翔太)

◆ソフトバンク6―12西武(25日・ヤフオクドーム)

 西武・山川の勢いが止まらない。3回、ソフトバンクのエース格バンデンハークから、3試合連発、リーグ単独トップとなる8号満塁弾を右翼席へ放つと、6回には岡本から左中間へダメ押しの9号3ラン。7打点をたたきだし、チームを5連勝に導いた。

 これぞ「4番」。まさに、山川劇場だ―。バットの先で捉えた打球は一瞬にして右翼テラス席へ着弾した。「前の打席で三振していたので、真っすぐを待って1球で仕留めようと思っていた」。0―0の3回2死満塁、バンデンハークの外角154キロ直球を逆方向へ。16年9月7日の楽天戦(コボスタ)以来、自身2度目のグランドスラムだ。

 8点リードの6回1死一、三塁では2番手・岡本の直球を完璧に捉え、左翼中段へ9号3ラン。「完璧ですね。自分のポイントでしっかり振れて感触もタイミングも良かった」。昨年8月27日オリックス戦(メットライフ)以来の1試合2発。自己最多の1試合7打点。打点はリーグダントツの28打点で、シーズン64発、200打点ペースだ。

 努力の塊だ。「今日も行くっすよ」が口癖。オープン戦、シーズンが始まってからも本拠地でのデーゲーム後は毎回、隣接する西武第二球場へユニホームのままバットを担いで直行。納得がいくまで振り込む。試合後は映像で何度も自分のスイングを再生して、研究する。辻監督は「あいつがそうやって頑張っているのは、知ってんだから」と4番で起用し続けている。

 昨季ヤフオクDでは1勝11敗と大きく負け越し、バンデンハークにも0勝4敗だった。難敵を攻略して5連勝。敵地での勝利は昨年6月24日以来だった。5戦合計50点で貯金を12とし、首位にそびえ立つ。指揮官は「去年は去年だよ。今日は大事な試合だった。あれ(山川の満塁弾)が一番大きかった」と笑顔。山川は大活躍も「今日の打席の中でも反省はたくさんあった」と自分に厳しかった。頼れる主砲がいる限り、今のレオに怖い敵はいない。(小林 圭太)

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