【ロッテ】中村、12球団トップ10盗塁の背景にある「ライバル」の存在

スポーツ報知
3回2死一塁、オコエのタイムリーエラーで生還した中村を出迎える涌井

◆楽天0―1ロッテ(26日・楽天生命パーク)

 ロッテ・中村奨吾内野手(25)が今季3度目の猛打賞と初の1試合3盗塁をマーク。3回には決勝のホームを踏んでチームの連勝に貢献した。

 初回2死。外角高めの直球をはじき返した。好調を維持する5戦連続安打に「良い当たりのヒットじゃなくてもタイミングが取れている」と納得の表情を浮かべた。続く井上の4球目にスタートを切り、二盗を陥れた。さらに5球目にも無警戒の相手バッテリーの意表を突いて三盗に成功した。3回には投手への内野安打でチャンスメイクし、井上の中飛をオコエが落球する間に一気に一塁から生還し、決勝点を挙げた。8回にも二盗を決めて1試合3盗塁とした。

 昨年は85試合で11塁だが、今季は21試合で10盗塁とハイペースで盗塁を量産している。その背景には身近なライバルの存在がある。8年連続2ケタ盗塁の荻野と“競争中”で、中村が盗塁を決める度に「決めましたよ。差が開きますよ」と先輩にプレッシャーをかける。荻野も「奨吾(中村)がいつも数のことを言ってくるんですよ。でも、お互いが競い合う中でチームの勝ちに貢献できればいい」と後輩の頑張りを刺激にしている。相乗効果がチームにもたらす影響は大きく、全体の30盗塁中、2人合わせて17盗塁。92得点中34得点を挙げる原動力になっている。

 「オギさん(荻野)は足のスペシャリスト。成功率も高いですし、他のチームの選手よりオギさんだけを意識していきたい。2人でどんどん走っていけたら」と中村。井口ロッテの快足コンビがチームを先導していく。(長井 毅)

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