【西武】雄星、球団初の開幕先発5戦5勝!6回7K0封「次は中5日」

スポーツ報知
本拠地で10連勝、自身も5勝目を挙げ浅村(左)と「10」を作る菊池(カメラ・頓所 美代子)

◆西武7―3楽天(28日・メットライフドーム)

 西武が止まらない。エース・菊池が6回3安打無失点で開幕5連勝を飾り、対楽天戦では16年から続く公式戦の連勝を13に伸ばした。打線も7回、主砲の山川が浅村の6号3ランに続き、中越えに両リーグ一番乗りとなる10号ソロ。12安打で7点を奪い快勝した。

 グラブを2度たたいて、雄星が笑みを浮かべた。ラスト71球目。6回2死二塁。昨季まで西武に在籍した渡辺直をスライダーで二ゴロに仕留めた。6回3安打無四死球で7奪三振。三塁を踏ませず「前回、前々回と5点を取られたので先制点だけは与えないようにと思った」。今季初の無失点勝利で5勝目を遂げた。開幕投手が、先発で開幕から5戦5勝は球団初の快挙だ。

 楽天キラーも健在だ。16年5月25日(西武プリ)から続く対楽天の連勝記録を13に伸ばした。「特別な意識はない。どのチームにも負けたくないと思っている」と気持ちは封印したが「(相手先発が)則本さんでしたし、終盤まで接戦になると頭に入れていた」。4年連続最多奪三振のライバルのお株を奪った。

 5回先頭のウィーラーにはこの日最速152キロの直球を真ん中低めに決め見逃し三振。「先頭バッターは100%抑える気持ち」。この日は7Kのうち、直球で3つ、スライダーで4つを奪った。「どんな球種も縦回転を意識している。だけど前回まで体が横振りになってしまっていた」と、この1週間で修正。「この5試合の中でベスト。きれいに曲がってくれた」と右打者の膝元に落ちるスライダーも決まった。

 お立ち台では、6回71球での降板について「次、中5日でいくので、ハイ」と“種明かし”。昨季も1度だけだった登板間隔となるため、首脳陣は5月4日の同カード(楽天生命)に向け疲労を考慮したようだ。

 チームも開幕から負けなしの本拠地10連勝で球団記録を伸ばした。この日は土曜日で家族連れが多く詰めかけた。「お客さんがたくさんいて投げるのは、野球選手冥利に尽きる」とエース。ゴールデンウィーク9連戦の初戦を最高の形で走り出した。(小林 圭太)

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