【楽天】八百板、6打席目でプロ初安打…両親前に笑顔

スポーツ報知
3回無死から中安打を放った八百板

◆西武16―4楽天(29日・メットライフドーム)

 楽天の八百板卓丸外野手(21)は29日、西武戦(メットライフ)でプロ初安打をマークした。3回先頭で迎えた第1打席、西武先発・多和田から中前安打。直後に、プロ初盗塁となる二盗も決めた。チームは今季ワーストの6連敗。借金もワーストの12となった。

 やや甘く入ってきた142キロを、迷いなく叩いた。投手の左脇をすり抜けた打球が、中前に転がる。3回、3度目のスタメン起用に応える中前打。プロ6打席目、スタンドで見守った両親の前での初安打に「どこにいったかは覚えていない。『H』がついてうれしかった」と笑顔を見せた。

 悔しさも力に変えた。プロ初スタメンだった18日のソフトバンク戦(ヤフオクD)は、連続三振のあとの3打席目に送りバントを失敗して併殺打。2度目のスタメンでもヒットはなかった。「開き直っていきました。今日こそはと思っていた」。すり足だった右足を少し上げるフォーム修正を施しながら、気持ちの面でも準備を整えていた。

 育成からはい上がってきた。3年目の昨季途中に支配下登録。今季も初昇格、初出場、初スタメン、初安打とステップを踏んでいる。「順調だと思っています。気を引き締めて、どんどん活躍できるようにしたい」。持ち前の打撃で存在感を示し、次は定位置を目指していく。(山口 泰史)

 ◆八百板 卓丸(やおいた・たくまる)1997年1月17日、福島市生まれ。21歳。聖光学院高では2年秋からベンチ入り。3年夏の甲子園で15打数8安打と8強入りに貢献した。14年育成ドラフト1位で楽天入り。17年7月に支配下登録された。180センチ、76キロ。右投左打。家族は両親と兄。今季年俸は500万円。

野球

×