【中日】松坂、初勝利のポイントは「大野奨の盗塁阻止。大きかった」…一問一答完全版(2)

スポーツ報知
12年ぶりの日本球界勝利を挙げ、試合終了の瞬間ベンチを笑顔で飛び出す松坂。右は亀沢

◆中日3―1DeNA(30日・ナゴヤドーム)

 ―改めて勝利を振り返って。

 「長かったですね。もっと早く勝ちたかった」

 ―チームも自身も連敗中。重圧はあったのか。

 「なかったですね。自分で(チームの)連敗を止めようという、その気持ちだけです」

 ―3試合目で初めてリードする展開。

 「初回(先頭の神里を)四球で出してしまったのを、大野(奨)君が刺してくれた(盗塁阻止)。結果、3人で終わり、試合の中で大きなポイントだった。3点をもらいましたが、ないものと思ってマウンドに上がりました」

 ―森監督は3試合で内容が一番良くなかったと振り返った。

 「ボール自体は悪くなかったと思います。でも、ブルペンからフォームが暴れて、ボールも同じように暴れていました。どうなるかなと思いましたけど、自分の調子が良くても悪くても、すんなりいくとは思っていない。自分自身(調子の良し悪しは)気にしていない」

 ―5回に宮崎への押し出しで1点を献上したが、続く梶谷を1球で一ゴロに打ち取った。

 「勝負は早いと思っていた。球種はチェンジアップでしたが、1球で仕留めるつもりで投げました」

 ―5回、6回の続投は監督と相談したのか。

 「(5回は)そりゃもう『いきます』というだけです。(6回は監督に)冗談っぽく『最後まで投げろ』と吐き捨てるように言われまして、こっちが答える前に(どこかへ)行っちゃったんで、ああ交代だなと(笑い)。6回の僕のボールを見たら、代えるだろうなと思っていました」

 ―7回以降、ベンチで見守った心境は。

 「あまり勝っている(リードしている)意識はなかった。前回、前々回(ともにリードされて降板)と同じように試合を見てましたね。自分の勝ちがかかっているからドキドキするとかはなかったですね」

 ―勝利の瞬間は。

 「メチャクチャうれしかったです。あまり喜びを爆発させるのもどうかな、と思ったんですが、あまりに(06年から)間が空きすぎて、(感情を)抑えられなかったです」

 ―スタンドは満員。

 「これだけ多くの人が見ている前で、こういうタイミングで久しぶりに勝ったのは、僕としては良かった。できるだけ多くの人に見てもらいたいと思っていましたし、みんなで(勝利を)共有できて良かった」

 ―中日で投げるチャンスを与えてくれた森監督に伝える言葉は。

 「1年かけて恩返ししていくつもり。やっと1つ勝てましたが、どれだけ投げる機会があるか分からない。1つでも多くの勝ちを監督とチームにつけていきたい」

 ―手応えのあった球種は。

 「序盤は直球、途中からカットボールですね」

 ―今後は。

 「やっぱり理想としてはローテーション投手として中5日、中6日で回れるのが理想。(登板翌日は)多分、抹消されるんじゃないですかねえ(笑い)。でも、そう遠くないうちに回りたいと思っています」

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