【西武】恐怖の2番・源田、本拠地12連勝を導く3戦連続三塁打

スポーツ報知
1回1死、源田が右中間に三塁打を放つ(カメラ・竜田 卓)

◆西武5―2楽天(30日・メットライフドーム)

 振り抜いた打球が右中間を破るのを見て、さらに足の回転を速めた。源田は三塁めがけて疾走した。「外野の間を抜けたら、一つでも先の塁を、と思ってやるだけです」。激走の先には、記録が待っていた。今季6本目、4月28日の楽天戦(メットライフ)から3試合連続の三塁打となり、パ・リーグ記録に並んだ。

 0―0の初回1死走者なし。2ボール1ストライクからの4球目。3球続いたスライダーが内角低めに。「スライダーが続いてきていたので、タイミングが合いました。半々くらいの気持ちで(スライダーを)待っていました」とコンパクトに振り抜いた。続く浅村が右犠飛を放つと、先制の本塁を踏んだ。

 驚異の「2番」打者だ。この日は打点こそなかったが4月終了時で22打点を挙げ、リーグ3位。2番打者ながらセ・リーグトップの巨人・岡本、ヤクルト・バレンティンの21打点を上回る数字だ。

 「平常心」がらしさを表している。昨季の新人王は2年目になろうと目新しいことはしない。ナイター後まで営業している老夫婦が経営する近所の飲食店では決まって「しょうが焼き定食」を食べる。靴下は右足からはくというルーチンも継続。ありのままが、力を出せる要因だ。

 チームは今季15度目の2ケタ安打で3連勝。本拠地負けなしの12連勝だ。4月終了時での貯金は55年に記録した13を超え、球団最多の14となった。6番打者までが打率3割を超え、辻監督は「選手たちもみんな競争し合えばいい」と笑顔を見せた。

 5月1日のオリックス戦(京セラD)で、60年に長嶋茂雄(巨人)がマークした4試合連続三塁打のプロ野球記録に挑むが「記録はたまたまですよ。気にせずにやるだけです」と源田。「2番」打者、2年目の男が打線をさらに加速させる。(小林 圭太)

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