【日本ハム】清宮、怪物のワケは「修正力」…担当記者が見た

スポーツ報知
7回1死、プロ2安打目となる右前打を放った清宮

◆日本ハム4―1楽天(3日・札幌ドーム)

 担当記者として1月から清宮を取材する中で、怪物と呼ばれる能力の裏側には、自ら考え、行動に移す、優れた「修正力」があるのだと感じる。

 2月の米アリゾナキャンプで、その資質の片りんを垣間見た。右手親指のけがで打撃練習を回避していた清宮は連日、金子内野守備コーチと送球フォームや捕球体勢の修正に取り組んだ。キャンプインから数日がたった頃、同コーチが「昨日と今日で『よくここまで変化できるな』ってくらい大げさに変えてきている」と話す姿が印象的だった。腹膜炎からの復帰を目指す2軍調整中もエンゼルス・大谷に近い左脇を大きく開いた打法に着手し、5試合で4本塁打を放った。

 その能力は実戦の中でも生きている。この日の第1、2打席目は全くタイミングが合わなかった辛島のスライダーを、第3打席で完璧に捉えた。楽天・梨田監督は「スライダーを狙ってね。なかなか頭で思っても手が出ないものだけど、きっちりと打ち返していた」と能力の高さを認めた。今後、主戦級投手との対戦が増えていくが、「修正力」は大きな武器となるはずだ。(日本ハム担当・小島 和之)

野球

×