【楽天】今季初登板の塩見、初勝利ならず…今季ワーストの借金14

スポーツ報知
降板後に逆転され、今季初勝利を逃した先発の塩見

◆楽天5―6西武(4日・楽天生命パーク)

 楽天は4日の西武戦(楽天生命)に敗れ、今季ワーストの借金14となった。今季初登板の先発・塩見貴洋投手(29)は、5回7安打3失点。八戸大の同級生、西武・秋山には一発を浴びて「厳しくいったけど、狙い打ちされたかな」と悔しさものぞかせた。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りたが、リリーフ陣が失点し、今季初勝利はならなかった。

 勇敢に強力打線に立ち向かった。打者の左右に関わらず、内角を攻め、のけぞらせた。「コントロールよく投げられた。内もしっかり使えたし、バッターの足(の位置)を動かすことができた。意図としてやることはできていたので後は精度を上げていくことだと思う」。6奪三振のうち、見逃しが4つ。内外を広く使い、的を絞らせなかった。

 約1か月遅れの開幕。緊張感より、勝利への思いが上回った。「緊張することもなく、すんなり入れた。2年連続、腰痛で出遅れてチームに申し訳ない。ここから巻き返せるように頑張っていかないといけない」。ファームでは6試合に登板し1勝1敗、防御率1・74。焦る気持ちを抑えて、万全の態勢を整え、1軍の舞台に戻ってきた。

 梨田昌孝監督(64)も「西武の重量打線に5回3失点。84球でゲームをつくってくれた。西武相手に、評価は高いと思います」と賛辞を送った。「甘い球をなくすようにしていかないと。まだ何球かはあった」と話した左腕。さらに精度を上げ、ここからローテーションを支えていく。(山口 泰史)

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