【楽天】“巻き返しの切り札”茂木、積極打法復活で3安打

スポーツ報知
6回2死一塁で左前安打を放った茂木(左は真喜志コーチ)

◆楽天4―10西武(5日・楽天生命パーク)

 楽天は5日、西武戦(楽天生命)に敗れ借金は今季ワーストの15となった。「1番・遊撃」でスタメン出場した茂木栄五郎内野手(24)は、5打数3安打と今季3度目の猛打賞。低迷するチームの中で、つながりを欠いてきた打線は上昇気配を見せ始めた。

 しぶとく3本のヒットを連ねた。3回、二塁へのボテボテの内野安打で出塁すると、4回は中前に抜けそうな二塁内野安打。6回は左前に運び、猛打賞を決めた。3、6回の安打は得点にもつながり「以前より状態は上がってきたと思います」とうなずいた。

 積極打法が戻ってきた。1、4、5打席目は初球打ち。3打席目も空振りとなったが、初球からスイングをかけた。不振時は初球からスイングできないこともあったが「初球から打ちにいけるようになってきた。始動のタイミングが一定になって、投手との間合いが取れるようになった」と手応えを明かした。

 打線全体でも10安打。ようやく、つながりが見られるようになってきた。「前より点が入る感じはある。守備からリズムをつくって、攻撃につなげていけたら」と話したリードオフマン。そのバットが完全復活すれば、巻き返しの切り札になる。(山口 泰史)

野球

×