【中日】また無死満塁で0点…反撃及ばずGW負け越し、森監督「ウチは苦しんでる」
◆阪神7―5中日(6日・甲子園)
中日が8回に飛び出した高橋の代打2号3ランなどで反撃し、9回には一打同点の場面まで迫ったが、最後は力尽きて2連敗。ゴールデンウィーク9連戦は4勝5敗の負け越しで幕を閉じた。
好機でもう1本が出なかった。9回2死満塁、今季2度目の打席に立った代打・工藤は、1ストライク後、5球連続でフォークを選択したドリスに対して、ボール、空振り、ボール、ボールと粘りながら、最後は空振りで三振。一打同点のチャンスに応えられず、試合後は何を問われても「お疲れさまでした…」と力なくつぶやくだけだった。
終盤の反撃を考えると、2回の拙攻がボディーブローのように響いた。平田の適時打で先取点を挙げ、なお無死満塁のチャンスで、木下拓、R・マルティネス、大島が凡退。追加点を奪えなかった。
今季はこの日を含めて7度、無死満塁の状況になっているが
▼4月7日 阪神戦(京セラD)1―3の8回、無得点
=高橋遊飛、福田三ゴロ併殺打
▼8日 阪神戦(京セラD)5―6の8回、4得点
=アルモンテ右前逆転2点打、ビシエド二飛、平田中前2点打、高橋三飛、福田二飛
▼22日 広島戦(ナゴヤD)3―2の7回、無得点
=京田空三振、アルモンテ二ゴロ併殺打
▼29日 DeNA戦(ナゴヤD)1―0の6回、無得点
=平田遊ゴロ併殺打、高橋二ゴロ
▼同 2―2の8回、無得点
=平田空三振、高橋空三振、福田左飛
▼5月1日 ヤクルト戦(神宮)0―2の5回、2得点
=大島捕邪飛、京田中飛、アルモンテ右翼線同点2点二塁打、ビシエド四球、福田左飛
▼6日 阪神戦(甲子園)1―0の2回、無得点
=木下拓空三振、R・マルティネス見三振、大島二ゴロ
その回の攻撃終了までに、7度のうち2度しか得点を奪えていない。
森繁和監督(63)は得点力の低い打線に「(報道陣に)言われなくても、俺たちの方が分かってるよ。タラレバ? タラレバ(魚のタラと牛のレバー)は好きじゃない。『あと1本が出れば』というのは、どのチームもそうだが、今はウチがそれに苦しんでるわな」とボヤキ節。好機でアルモンテに回さなければ得点できない状況を打破できなければ、Aクラスへの浮上はおぼつかない。