【オリックス】T―岡田、2打席連発!通算1000試合出場に花「チームに恩返ししていきたい」
スポーツ報知

◆ソフトバンク2―5オリックス(6日・福岡ヤフオクドーム)
T―岡田の打球は天井をかすめるように高く舞い上がり、右翼スタンド中段に落ちた。8回2死。フルカウントから中田のスライダーを捉えた。「うまく反応してくれました。完璧です」。7回の勝ち越し2号ソロに続く、2打席連続の3号ソロ。本塁打王に輝いた10年8月5日の西武戦(京セラD)以来となる2打席連発で、自身の通算1000試合出場に花を添えた。
足のスタンス幅を広げ、「シンプル」を心がけて復調した。ゴールデンウィーク9連戦は打率3割1分3厘、3本塁打、7打点。3カード連続勝ち越しの6勝3敗へとチームを導いた。福良監督も「きょう2発打って、変わっていってくれたら」と期待を込めた。
オープン戦の不調で開幕は2軍で迎えた。しかし、2戦目には1軍に昇格。後輩からは「(開幕戦直前の)決起集会になんでいなかったんですか」といじられた。心優しい選手会長は普段から、主力や控えに関係なく意見や考えを求める。だからこそ、チームに温かくも強い輪ができている。
チームも5点すべてをソロ弾で生み出す史上5度目の珍勝利で、4月23日以来の4位に浮上。2発のT―岡田は「たまたまです」と謙虚さを失わなかった。「成績が出ない時も使ってくれた監督に感謝したい。チームに恩返ししていきたい」。これまでと変わらず、これからもチームのためにアーチをかける。(原島 海)