【阪神】鳥谷、1番復帰で2安打2打点…GW勝ち越し

スポーツ報知
6回2死一、三塁、左越えに2点適時二塁打を放つ鳥谷

◆阪神7―5中日(6日・甲子園)

 芸術的な一振りだった。4点リードの6回2死一、三塁。鳥谷が谷元のカーブを振り抜くと、打球は左翼・アルモンテの頭上を越えていった。チームでこの日唯一の適時打。2点を叩き出す二塁打となった。

 4日まで3試合連続猛打賞と好調だった上本が、5日の中日戦で左膝を負傷して離脱。5試合ぶりに「1番・二塁」で先発起用された鳥谷は、「普通ですよ」と静かに闘志を燃やした。「みんなでカバーして、自分の役割をやるしかない」。14打席ぶりの安打が出た第2打席を含め、4月15日のヤクルト戦以来のマルチ安打。GWの最後に存在感を見せつけた。

 4月23日に亡くなった衣笠祥雄氏(享年71)が持つ2215試合連続出場のプロ野球記録へ、一歩ずつ前進を続けている。鉄人は生前、「(リプケンが自分の記録を超えた)その時初めて自分が大変なことをしていたんだと分かった」と語っていたが、鳥谷も4日に通算2000試合出場を達成。連続試合出場はこの日で1923に伸びた。記録を継続させるには、結果で周囲の雑音を封じる必要があった。

 金本監督も「風に助けられたんですが大きな追加点になってよかった」と、復調を喜んだ。ゴールデンウィークの8試合を5勝3敗と勝ち越し、8日からの巨人3連戦(東京D)へ弾みをつけた。(長尾 隆広)

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