【日本ハム】有原、初回2被弾から粘った3連勝「次はもっと長いイニングを」

スポーツ報知
先発し、4勝目を挙げた有原

◆ソフトバンク3―5日本ハム(12日・福岡ヤフオクドーム)

 日本ハムの有原航平投手(25)が4勝目をあげた。ソフトバンク戦(ヤフオク)に先発し5回を10安打3失点。初回に2本のソロを浴びながらも、117球を粘投。3、4、5回は零封し流れを引き寄せた。自身今季初の3連勝で、チームを4月30日のロッテ戦(ZOZO)以来の2位浮上に導いた。

 有原が辛抱強くマウンドを守った。初回、中村晃に先頭打者本塁打を浴び失点。「タカガールデー」でピンク一色に染まったヤフオクD。黄色い声援が鳴りやまない中、3番・柳田にも中越え本塁打を許した。「ショックとか言っている場合じゃない。切り替えて抑えないといけないので」。後続に連打を許して作った2死二、三塁のピンチでは、7番・高田を132キロのフォークで空振り三振に仕留めた。

 5点の援護をもらって上がった2回も、中村晃の適時打で失点。だがここからギアが入った。「もうこれ以上の失点は許されない。なんとか低めに抑えて、ボール球をうまく振らせようと思った」。低めのフォークを有効に使い、計10安打を許しながらも、3回以降は零封。流れを失わないまま、責任投球回を全うしベンチに下がった。

 エースとして納得はできない。「連戦の中で、長いイニングを投げないといけない。そこはすごく申し訳ない」。リリーフ陣5人を投入せざるを得ない状況を作ってしまったことに反省。だが栗山英樹監督(57)は「苦しみながらも丁寧に丁寧に持っていったことに意味がある」。試合を作った右腕の投球を評価した。

 有原の粘投でチームも連勝し、2位に浮上。西武の4連敗で首位との差は3・5に縮まった。「次はもっと長いイニングを投げられるように」。チームを勝利に導き自分を納得させられる完璧な投球を、右腕は追い求める。(秦 雄太郎)

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