【DeNA】“泥試合”は不敗!?勝利のラミレス監督「甲子園を思い出した」

スポーツ報知

 雨。日曜日。デーゲーム。球場は甲子園からハマスタに変わったが、それ以外のシチュエーションは同じ。昨年のクライマックスシリーズ(CS)で、球史に残る“泥試合”を制したDeNAが、得意?の雨中戦に快勝して連敗を2で止めた。

 試合開始時にはまだ降っていなかったが、予報は完全に下り坂。コンディション悪化は避けられない状況で、ナインもベンチも戦い方を心得ていた。いきなり3点を先取された直後の1回裏。「全員が早く点を取らなきゃいけないという気持ちを持っていた」という主将・筒香の適時打と宮崎の2ランですぐに追いついた。

 雨脚が強くなり始めた3回にロペスの2ランで勝ち越すと、ラミレス監督は二塁手をルーキー宮本から3年目の柴田に代えて4回から早くも守備固め。「今日は9回までやれるとは思わなかったからね」と、先発の京山も5回途中で見切る先手先手の試合運び。守備要員のはずだった柴田が5回に今季初アーチを放つラッキーな展開も重なり、4点差で試合成立にこぎ着けた。

 バレンティンと坂口をベンチに下げるなど戦意喪失気味なヤクルトから、7回にダメ押しの3点を奪ったところで、審判団がコールドを宣告。「甲子園を思い出した? イエス! みんな、あの試合と同じように、いい集中力で戦ってくれた」と、連敗脱出に満足そうなラミちゃん。15日からはその甲子園で、今季4戦全敗の阪神戦。「いいモチベーションで行ける」と“泥試合”を再びチームの起爆剤にするつもりだ。(星野 和明)

 ◆伝説の“泥試合” 昨年10月15日、甲子園で行われた阪神―DeNAのCS第1ステージ(S)第2戦は、雨で田んぼのようになったグラウンドで強行開催。初戦で敗れていたDeNAが、プレーオフ・CS史上最多となる21安打13点で1勝1敗とした。翌日は悪天候中止。15日も中止だった場合、阪神が初戦勝利だけで最終S進出となっていた。DeNAは2日後の第3戦も勝利。最終Sで広島を倒して19年ぶりに日本シリーズへ進出した。

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