【日本ハム】清宮、22打席ぶり安打「あまり気にしていなかった」

2018年5月16日6時0分  スポーツ報知
  • 7回1死、清宮が22打席ぶりの安打となる右翼線二塁打を放つ(カメラ・森田 俊弥)

 ◆日本ハム2―0西武(15日・東京ドーム)

 清宮が22打席ぶりのヒットを放った。7回に右翼線二塁打。代走・杉谷と交代しお役ご免となったが、貴重な追加点に貢献した。チームは首位西武に完封勝ち。ゲーム差を3・5に縮めた。

 祈るような表情で、清宮は打球の行方を見つめた。7回1死。1ボールからの真ん中高め142キロのツーシームを振りにいった。バットの先に当たった飛球が、右翼線にポトリと落ちる。怪物は一心不乱に二塁に滑り込んだ。「(打った瞬間)ヒットだなと思った。二塁はぎりぎりでしたけど、いけると思っていました」。22打席ぶりにスコアボードに「H」のランプをともし、二塁上で小さく息を吐いた。

 9日のオリックス戦(京セラD)の第1打席でプロ1号を放ってから、バットから快音が消えた。不振を抜けるため、試行錯誤を重ねた。試合前には西武・山川とバットを交換。フリー打撃では、ソフトバンク・内川のバットと、山川のバットを交互に試しながら8本のサク越えを放った。これにはリーグトップ12本塁打の山川も「エグい…強烈。モノが違う。飛距離が違う。やっぱりホームランバッターだな」と驚がく。復調の兆しは見えていた。

 うれしい出来事もあった。バット交換の際、山川からはプロ1号の場面について質問を受けた。「本塁打を打ったのはスライダー? 初見でしょ? (自分には)絶対、無理だわ」。リーグ屈指の長距離砲からの賛辞に、自然と表情が緩んだ。

 主将の魂に胸が熱くなった。7回の守備では、2死一、二塁のピンチで中田が一塁ベンチ前のファウルフライをダイビングキャッチ。「絶対に打ってやろうと。あれだけすばらしいプレーをみんなの前で見せてくれて、絶対に何かが起こると思っていた。あのプレーがみんなを奮い立たせてくれた」と清宮。主将が見せた勝利への執念は、18歳の心にもしっかりと届いた。

 プロ入り後、初めて出身地の東京で臨んだ一戦。東京Dのグラウンドは、東京北砂リトル時代の12年の日本シリーズで始球式に登板して以来だった。壁は一つ乗り越えた。だが清宮は「一打席一打席、打つか打たないかという中でやっているので(無安打は)あまり気にしていなかった。久々の安打はうれしいけど、あまり心持ちは変わらない」と平然としていた。そう言ってのけるところが、怪物たるゆえんかもしれない。(小島 和之)

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