【ロッテ】荻野、技ありスクイズで勝利呼び込んだ…用意周到さが生んだ妙技

スポーツ報知

◆ロッテ8―1ソフトバンク(19日・ZOZOマリン)

 ロッテ・荻野貴司外野手(32)が、技ありのセーフティースクイズを披露しチームの勝利に貢献した。

 2―0の4回2死二、三塁、初球の外角高めの直球を一、二塁間へプッシュバントした。「内野が後ろ気味だった。得点圏でもあまり打てていなかったので、打席に入る前に守備位置を見て決めました」。狙ったところにボールは転がった。二塁手が一塁にベースカバーに入るのが遅れたことと一塁手の送球ミスもあり、二者が生還。リードを4点に広げた。この2点が6連敗中のバンデンハークの戦意を奪う貴重な追加点となった。

 「タイミング的にはアウトだったかもしれないですけど、内野も後ろでしたし、狙っても面白いかと思いました。(前の2人が)つないでくれたので返せて良かったです」と振り返った。

 試合前には一塁ベンチ前に置かれたバント練習専用のマシンを使って、ほとんどの選手は送りバントだけを練習する中で荻野はプッシュバントの練習も繰り返す。打球の強さや相手守備陣の陣形もイメージしながら汗を流している。

 「これまでも何回かやってましたけど、シーズンを通してそんなに多くない(プレー)ですね」。1年に一度、あるかないか―。用意周到の背番号0が見せたビッグプレーだった。(長井 毅)

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