【中日】京田、今季初1番で連敗ストップ導く2安打「久しぶり。緊張しました」
◆中日3―2阪神(19日・ナゴヤドーム)
中日が京田陽太内野手(24)の2安打の活躍で、連敗を2で止めた。本拠地ナゴヤドームでの阪神戦は今季初勝利で、カードの連敗も3でストップした。
7回1失点で5勝目を挙げたガルシア、6回に逆転2点二塁打をマークしたビシエドの「キューバ人コンビ」が活躍した試合で、京田も存在感を発揮した。
開幕から前日(18日)の阪神戦まで2番打者として起用されてきたが、この日は「1番・遊撃」で出場。昨季の最終戦(10月10日の阪神戦=甲子園)以来となる“定位置”で、リードオフマンとしての期待に応えた。
1点を追う6回。先頭で小野から右前打を放つと、すかさず二盗。リーグトップに並ぶ今季11個目の盗塁で好機を広げると、1死二、三塁の三塁走者として、ビシエドの決勝打で同点のホームを踏んだ。「久しぶりの1番。緊張しました。土井さん(打撃コーチ)にも『去年と同じように何も考えずにいけよ』と言われました」と昨季の新人王は苦笑いを浮かべた。
普段は1番の大島が2番。上位打線を入れ替えた狙いについて、森監督は「環境をちょっと変えてみようと。私に何の意図もありませんでしたが、うまくいった」とほくそ笑んだ。15、16日の広島戦(ナゴヤD)で連夜、お立ち台に登壇する活躍を見せた京田だが、前日(18日)の阪神戦で連続試合安打が6で途切れた。2割台前半の低打率にあえぐこともあり、指揮官が気分転換を促したようだ。
京田は2安打1得点1盗塁にも「いつも言ってますが、ずっと足を引っ張っているので、ちょっと活躍したくらいではまだ『取り返した』とは言えないです」と浮かれることはない。これで3試合連続の1点差ゲーム。森監督は「きのうの逆で良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。4つに減ったチームの借金を完済するためにも、京田のチャンスメイクが欠かせない。