【阪神】11試合連続一桁安打「貧打地獄」で4位転落…金村義明さん中谷昇格を提言

スポーツ報知
ベンチで厳しい表情の金本監督(左)(右は糸井=カメラ・小梶 亮一)

◆中日3―2阪神(19日・ナゴヤドーム)

 阪神はスタメンに1割台以下の打者が5人も並んだ打線が、その成績を反映するように4安打2得点で1点差負け。11試合連続ひとケタ安打の「貧打地獄」から抜け出せず、再び4位転落。スポーツ報知評論家の金村義明氏は、開幕から不振で2軍調整中の中谷将大外野手(25)の昇格を提言した。

 金本監督の試合後の言葉も尽きてきた。「足(3盗塁)を使っても、その後がな…。4安打では点が取れんわな」と淡々。初回に3四球につけ込み、無安打で1点を先取したが、その後は8回まで単打3本で無得点。9回に糸原の二ゴロの間に1点を返すのがやっと。名古屋まで視察に訪れた坂井オーナーの前で、最近の負けパターンで1点差に泣いた。

 この日は福留が今季3度目のベンチスタート(9回に代打で出場)だった。5試合連続で4番に座っていた41歳に休養を与え、先発オーダーは1番・俊介、5番・大山、7番・江越、8番・梅野、9番・投手の小野と過半数の5人が打率1割台以下だった。

 金村氏「7番から1割台が続き、投手が3人も並んでいるようなもの。これでは4番に戻したロサリオの調子がどうのこうのではなく、打線がつながらなくて当たり前」

 金本監督が期待した若手は、苦悩する姿をさらけ出した。大山は1打席目に3ボールからの4球目をファウルするなど、甘い球を仕留めきれずに3打数無安打。江越は7回1死一塁、3ボール1ストライクから外角のボール球を空振りし、最後は見逃しで三振ゲッツーだった。

 チーム打率2割2分4厘と119得点は12球団ワースト、20本塁打はリーグワースト。9試合連続の3得点以下で、その間の平均得点はわずか1・56点しか奪えていない。

 金村氏は「現状を打開するには一刻も早く中谷を1軍に上げた方がいい。昨シーズン、20本塁打を打った長打力に加え、一塁、外野の守備もうまいし、足もある。1番打者として使えば相手は怖いはず」と、救世主として開幕から2軍調整中の25歳の名前を挙げた。

 中谷はウエスタン・リーグでも打率1割9分1厘、3本塁打と苦しんでいるが、16日のソフトバンク戦(鳴尾浜)では2打席連続アーチを放つなど、復調気配を見せている。金本監督の声がかかるのはいつか。(島尾 浩一郎)

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