【広島】九里でマツダ6連勝…自身最長タイ8回を5安打無失点「逃げの投球だけはしないように」

スポーツ報知
1回、好守でピンチを救った松山(中)を笑顔で迎える九里(右)(カメラ・保井 秀則)

◆広島1―0ヤクルト(20日・マツダスタジアム)

 九里が本拠地での今季初先発で躍動した。テンポの良い投球で、自身最長タイの8回を5安打無失点。チームを今季初の無失点勝利に導いた。「逃げの投球だけはしないように意識していた」。16年からマツダでの先発では6連勝だ。

 チームも5月のホームゲームは6勝1分けと負け知らず。69試合で48勝をあげた昨年に続き、今季も真っ赤に染まった本拠地で14勝3敗1分けと圧倒的な強さを誇る。貯金は今季最多の11。2位巨人とのゲーム差も、今季最大の4・5差に広げた。

 九里は13日の阪神戦、18日のヤクルト戦と先発予定が、雨天中止となった。球団としても5月だけで4試合が流れ、一部の職員がてるてる坊主を作るなど努力の甲斐あってこの日は晴れ。雨に泣かされ続けた男が、青空の下で快投を披露した。

 8回の好機で代打を送られたために、入団6年目でのプロ初完封は逃したものの、1―0での勝利に緒方監督は「結果的に大きなゲーム」とたたえた。九里は「(9回のマウンドに)上がれれば一番良かったけど…。投げきれるようにレベルアップしないといけない」と次回登板での完封を誓った。(種村 亮)

野球

×