【中日】４０歳の山井、今季初登板初完封「世の４０代の皆さん、頑張りましょう！」

◆ＤｅＮＡ０―８中日（２２日・横浜）

　中日の山井大介投手（４０）が今季初登板初先発を、２０１４年８月１６日のヤクルト戦（ナゴヤドーム）以来の完封勝利で飾った。

　１７日のウエスタン・リーグ広島戦で５回７９球を投げ切って、わずか中４日で１１６球の熱投。２０日の巨人戦で６本塁打を放った重量打線を散発４安打に封じて、三塁を踏ませなかった。

　１０日に４０歳の誕生日を迎えたばかりのプロ１７年生が熱いコメントを連発した。

　―この日に賭けた思いは。

　「開幕戦からローテに入りたい気持ちがあったんですが、思うようにはいかなかった。でも『いい球は投げられている』と焦らずにいい調整をしてきました」

　―４年ぶりの完封。

　「出来過ぎと思います。ミヤビ（松井雅）のリードもありますし、野手の人が早い回、中盤、後半と点を取ってくれたので、自分のペースでいけたと思います」

　―４０歳以上での完封はプロ野球９人目。

　「（完封は）意識してないですけど、４０歳一発目の登板だし、いい試合をしたいなと思ってました」

　―ベテラン投手陣が奮起している。

　「ベテラン陣はいっぱいいますけど、何とか僕も一生懸命頑張っていきたい。世の４０代の皆さん、まだまだこれからいい年が来ると思うので、頑張っていきましょう！」

　―投球を振り返って。

　「直球にキレがあった。最初は大胆に投げられた。無駄な四球で失点というのが怖かったので、ひとりひとり丁寧に投げました」

　―おじさんの星。

　「４０代というのは関係ない。気持ちは３０代。若いつもりでやっている。『まだまだやれる』という期待が契約に込められていると思う。戦力として、年齢は関係なくやっていきたい」

　―４３歳の岩瀬、３７歳の松坂、３３歳の吉見も元気。

　「もちろん、誰よりも負けたくない気持ちを持っています。彼らもそう。個人個人が、そういう気持ちを持ってくれればいい」

　―ここまで２軍暮らしだったが気持ちを切らさなかった。

　「ファームでいい球を投げているという自信があった。自分の出番が来たとき、いかにそれを出せるか．心のコントロールができていたと思います」

　―次回登板について首脳陣に伝えられたか。

　「（そんな訳ないだろと言いたげに）きょう！？　投げろと言われたら、いつでも投げますよ！」