【オリックス】金子、楽天・美馬との未勝利対決制した 7戦目で初白星

スポーツ報知
今季初勝利の金子は最後を締めた増井(右)からウィニングボールを受け取る(カメラ・頓所 美代子)

◆楽天2―5オリックス(23日・楽天生命パーク)

 我慢強く投げた。5回、2失策などで1点を失い1点差に詰め寄られた金子だが、2死一、二塁で茂木を初球のフォークで中飛に抑え、悪い流れを断った。「あそこでなんとしても、1点で抑えたかった」。6回2安打1失点(自責0)。開幕からの自身の連敗を4で止め、今季7試合目でようやく初勝利を手にした。

 今年は持ち前の制球力が不安定な試合があった。3日西武戦は四球で満塁にピンチを広げて山川に2点打を浴び、4敗目を喫していた。この日はストライクゾーンで勝負。2四球は与えたが、次打者は三振にきった。「先頭の四球もありましたけど、その後しっかり抑えられたので、傷口が広がらなかった」。出場選手登録を抹消して調整期間を与えた福良監督も「テンポ良くストライク先行でいっていた」と喜んだ。

 開幕から6試合未勝利は自己ワーストだった。「(苦しさは)あるにはありましたけど、自分のせいでもありますし、抑えても勝てない時もあるので、考えずにやってきた」と、原因を突き詰めすぎずシンプルに考えることに努めた。屋外デーゲームの登板は2年ぶりで、白星は13年10月6日・ロッテ戦(QVC)以来と、相性の悪さも克服した。

 チームは今季最長タイの3連勝で、4月4日以来の借金1とした。6回97球で降板したことから、ヒーローインタビューを断った金子は「次の試合でしっかりと。そこだけです。極力長いイニングを投げるために、無駄な球を出さないようにやっていきたい」。福良監督は「金子がまた引っ張っていってくれたら。この1勝で変わると思う」と期待を込めた。(原島 海)

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