【日本ハム】上沢、8回ゼロ封で2戦連続完封 ダルビッシュ以来、大谷超え

スポーツ報知
8回2死二、三塁、藤岡裕を左飛に打ち取りガッツポーズする上沢

◆ロッテ0―2日本ハム=9回無死無走者降雨コールド=(23日・ZOZOマリン)

 ダルに続き、二刀流を超えた。試合前から降りしきる雨にも負けず、上沢はゼロを並べた。8回117球を投げ、25分間の中断。交代予定だった右腕は「プロに入って、こんなにひどい雨はない。後から出てくる投手がかわいそう」。救援を思いやると、9回表無死降雨コールドが告げられた。8回5安打無失点で、16日の西武戦(東京D)に続き、7年目で初の2試合連続完封。球団では11年5~6月のダルビッシュの3試合連続以来7年ぶりで、1学年後輩の大谷も成し得なかった快投で踏ん張った。

 2点リードの8回。投球前に土を整備されたが、足場はぬかるみ、先頭・鈴木に三塁打を許した。1死一、三塁でマウンドに寄った吉井投手コーチからタオルを拝借。「拭いても拭いても、ぬれちゃう。環境に言い訳できない」。右手が滑り、使えないフォーク以外の球を駆使し、後続を断った。

 4回2死一、二塁では、清田の左中間の飛球を中堅・西川のダイビングキャッチに助けられた。「あのプレーに尽きる」。地元・千葉のZOZOでは、14年から通算5戦全勝。9日のオリックス戦(京セラD)からの連続イニング無失点を22に伸ばし、両リーグトップの防御率は1・18に向上した。

 栗山監督は「球も滑るのに、よく投げた。本当に素晴らしかった」と絶賛した。背番号15が歴代エースのような貫禄を帯びてきた。(山崎 智)

野球

×