【DeNA】筒香、特大V弾150号…球団最年少26歳5か月

スポーツ報知

◆DeNA3―2中日(24日・横浜)

 どでかい放物線を描いて飛んでいった。

 筒香が振り抜いた打球はDeNAファンで埋まった右翼席の最上段で落ちた。ロペスの2ランで同点となった直後の3回1死、吉見の内角の食い込むスライダーに腰を回転させさばいた。「自分のスイングでとらえることができ手応えも良かった」と会心の一撃を振り返った。

 勝ち越しの12号ソロは自身通算150号。球団では田代富雄の27歳1か月を上回る26歳5か月で最年少での達成だ。一塁ベンチへ戻ると記念ボードを掲げた。「僕一人でここまで来られたわけじゃない。いろいろな方に感謝の気持ちが強いです」と謙虚に語った。

 その一人が、抜き去った現巨人・田代2軍打撃コーチだ。筒香が新人だった10年に2軍監督として指導を受けた。「毎日いろいろな話をしていただいた。感情で怒るようなことがない方。自分が試合の準備を怠った時にはもちろん強く言われることもあったけど、愛情があって必ず最後まで見捨てない人だった」とプロでの礎を築いてくれた。通算278本塁打の恩師に「これで恩返しといったら怒ると思う。もっと打てるように」と約束した。

 18日の巨人戦(東京D)から5戦6発と大暴れ。約2週間、12試合連続で本塁打がなかった“プチスランプ”を完全に乗り越えた。記念球をゲットしたファンにはサインを書いた練習用バットと交換。「150号は出ましたけど、これからも記録よりも勝ちに貢献できる一打にこだわっていきたい」。節目の一発は心にしまい、また豪快な打撃を見せていく。(岸 慎也)

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