【阪神】ロサリオV二塁打!一発→沈黙“スランプの法則”打破

スポーツ報知
8回2死一、二塁、ロサリオは先制の中越えへの2点適時二塁打を放つ

◆阪神2―0ヤクルト(24日・甲子園)

 2試合連続でヒーローインタビューを受けたロサリオは誇らしげだった。

 「皆さんの前でヒットを打てて、チームに貢献できて、本当に最高の気分」。8回、福留が申告敬遠で歩かされ、2死一、二塁で迎えた第4打席。3番手・近藤の高めに浮いたスライダーを強振した。

 打球は、前進守備を敷いていた中堅・青木の頭を越えてラバーフェンスを直撃した。決勝の2点二塁打となり、塁上で喜びを爆発させた。「いい感じで打てたし、すごい気持ちよかった。いいコンタクトができた」。甲子園では18打席ぶりの安打で、チームを4位に再浮上させた。

 まさに瀬戸際での一打だった。それまでの3打席とも走者を置いて凡退。金本監督は「あれを見ると代打も考えたんだけど」と、4番打者への代打策を思案していた。それでも「片岡ヘッドと2人で(指示し)、真っすぐは見逃し、三振でもいいからスライダー一本でいかせよう」と託し、結果は吉と出た。

 一発を打てば沈黙するという「スランプの法則」も打ち破った。延長10回に決勝の2号2ランを放った4月30日の広島戦(マツダ)後は13打席、5月8日の巨人戦(東京D)で3号ソロを看板に直撃させた後は17打席も無安打が続いた。だが、今回は22日のヤクルト戦(倉敷)での4号2ランから6打席目での殊勲打。雨天中止となった前日(23日)に披露した金髪姿を元の黒髪に戻し臨んだ一戦で、負のデータも止めた。

 チームは2連勝で5カードぶりに勝ち越した。25日から宿敵・巨人との3連戦(甲子園)に向け、悩める4番が景気づけの一撃を見せつけた。(長尾 隆広)

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