【阪神】糸井、菅野から150号「日本を代表する投手から打つことができて光栄」

スポーツ報知
5回1死、右越えソロを放った糸井。プロ通算150本塁打を達成した(投手・菅野、捕手・小林)(カメラ・相川 和寛)

◆阪神1―0巨人(25日・甲子園)

 打った糸井が、一番驚いた。「節目の本塁打を、日本を代表する投手から打つことができて光栄です。どうやって打ったか分からない…」。決勝8号が、自身150号のメモリアル弾。チームを3連勝に導く値千金の一打になった。

 直前まで13人が一人の走者も出すことができず、迎えた5回1死。2ボールから菅野の137キロのカット系を強振。「真っすぐに合わせて、たまたま変化球に引っかかった」。打球は阪神ファンが待つ右翼席に飛び込んだ。チームにとっても悲願の一本。菅野はプロ6年間で一度も、甲子園で本塁打を打たれていなかった。「巨人に分が悪いとコーチの方も言っていた。菅野君に勝ったのは大きい」と胸を張った。

 22日のヤクルト戦(倉敷)のヒーローインタビューでは、あと1になった150号について「再来年ぐらいですかね」とおどけたが、区切りのアーチは球場の空気を一変させた。金本監督も「今日勝つには糸井か福留かって思ってたんですけど、その通りにやってくれました」とベテランの一打をたたえた。3連勝で借金返済。指揮官が掲げた勝率5割で交流戦に、また一歩近づいた。(長尾 隆広)

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