【阪神】巨人に勝ち越し貯金1で3位浮上…金本監督、歓喜のヘッドロック

スポーツ報知
9回2死一、二塁、サヨナラ打を放った中谷(右)と抱き合う金本監督

◆阪神5×―4巨人(26日・甲子園)

 金本監督が目を細めて中谷を出迎えた。ベンチ前でヘッドロックをかけながら右手で頭を手荒くなでた。今季初のサヨナラ勝ちで、4連勝も初。「選手を信じたといいますか、僕が弱気になってはダメだと。僕自身が絶対に打ってくれるという気持ちでいたので、中谷がよく応えてくれました」と、今季初の巨人戦カード勝ち越しに声を弾ませた。

 9回2死一、二塁、中谷が沢村から三遊間を破るサヨナラ打。「ファームでやってきたことが出せて良かったです」。昨季はチーム最多20本塁打も、今季は不振で開幕2軍。22日の昇格後、4試合連続でスタメンで起用され、プロ8年目で初の劇的打を放った。

 10日以来の貯金1。交流戦前の勝率5割以上が確定したが喜んでばかりもいられない。指揮官は7回無死、ロサリオに初めて代打・鳥谷を送った。左腕・田口の先発とあって4番で起用したが「きょうも打てる雰囲気なかったので。こちらも腹をくくって代打を出しました」と説明。27日の先発は苦手とする右腕の野上で「ちょっと考えないとアカンね。メンタルをいかれている気がするし表情に出ている。自信満々でいてくれればこっちもアレですけど。ちょっと考えます」と初のスタメン落ちを示唆した。

 年俸3億4000万円の助っ人は5月は打率1割6分9厘。4月(2割7分7厘)より打率を落としている。「チームとして(代打が)必要と思った。次はそうならないよう頑張りたい」とロサリオ。3位に浮上したが、金本監督の苦しいかじ取りは続く。(島尾 浩一郎)

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