元DeNAの久保康友が渡米「まだ、人生で何が大事とか、おもしろいかが分からない」独立リーグ挑戦

スポーツ報知
ひげを蓄え、関西空港から米国に出発した久保

 昨季までDeNAでプレーした久保康友投手(37)が29日、米独立リーグ挑戦のため、関西空港から米国に向けて出発した。北米独立リーグ中地区のゲーリー・サウスショア・レールキャッツでプレーする右腕は「まだ、人生で何が大事とか、おもしろいかが分からない。そういうのを探して、なおかつ野球にチャレンジします」と、独特の言い回しで意気込みを口にした。

 久保は社会人の松下電器(現パナソニック)から04年のドラフト自由獲得枠でロッテに入団した。松坂世代最後の大物として注目され、05年には10勝をマーク。新人王を獲得し、チームの日本一に貢献した。その後は阪神、DeNAと渡り歩き、通算97勝(86敗)をマーク。先発ローテの中心を担ってきた。

 昨オフに自由契約となった後は海外挑戦を視野に所属先を探していたが、契約寸前だったメキシコの球団と破談。4月中旬にレールキャッツと仮契約し、ビザ取得などの手続きが終わったため、渡米にこぎつけた。

 現在は登録枠の都合で自由契約となっているものの、現地に到着次第、再契約を結ぶ見込み。シーズンは9月までの予定だが「契約なんてあってないようなもの。いろんなことは想定しています」と不測の事態も覚悟しながら「それでもしがみついて、冷や飯でも食いながらやっていたら、何とかなるんじゃないかと思う」と前向きな姿勢を見せていた。

 ◆久保 康友(くぼ・やすとも)1980年8月6日、奈良県生まれ。37歳。大阪・関大第一高では3年センバツで準優勝。松下電器(現パナソニック)を経て04年のドラフト自由獲得枠でロッテ入団。05年に10勝を挙げ新人王。09年にトレードで阪神移籍。13年オフに国内FA権を行使してDeNAへ。通算304試合に登板し、97勝86敗、防御率3・70。180センチ、81キロ。右投右打。

野球

×