【中日】「ちゅんち」の呪い解けて交流戦初白星!公式球の誤記を1日で解消

スポーツ報知
29、30日の中日ーオリックス戦で使用された公式球

◆日本生命セ・パ交流戦 中日9―2オリックス(31日・ナゴヤドーム)

 「ちゅんち」の呪いが解けて、「ちゅうにち」が交流戦初勝利だ。打線は松井雅人捕手(30)が3回に自身ナゴヤドーム初アーチとなる先制1号ソロをマーク。高橋周平内野手(24)も球団タイ記録の1試合3二塁打を放つなど、今季初の先発野手全員安打となる15安打、9得点と爆発。投げては吉見一起投手(33)が今季6試合目の登板で、4戦連続5試合目のクオリティー・スタート(QS=先発6投球回、3自責点以下)となる8回2失点で、2勝目(1敗)を挙げた。

 間違ったスペルが刻印された“呪いのボール”を手離して、ツキが回ってきた。連敗した29、30日の同カードで使用した公式球のロゴは「CHUNICHI」であるべきところ、「CHUNCHI」と1つめの「I」が欠けていたことが判明。急きょ正しい刻印の球をメーカーが作り直した。 発覚したのは30日の夜だった。その日の試合で勝利投手になったオリックス・金子千尋投手(34)が、自身のインスタグラムにウィニングボールをアップしたことで、ファンから「中日のロゴのスペルに間違いがあるのでは」との指摘が相次いだ。

 この日、誰よりもボールを触っていた松井雅だが、前日まで「ちゅんち」だったことは「知らなかったです」とのこと。ロゴが直ったことと連敗が止まったことの因果関係について問われても「関係ないでしょ。興味なし!」と苦笑いを浮かべた。一方、この日の試合で、8回に代打で今季初安打を放った松井佑介外野手(30)は、同じ問いに「いい流れが来てますね」と笑顔でうなずいていた。

 中日は1948年のユニホームでも、胸のロゴが本来「Dragons」であるべきところ、「Doragons」とミススペリング。戦後の物資不足の折り、そのままシーズン終了まで使用した。同年は優勝した南海から34・5ゲーム差をつけられた、ダントツの最下位(8位)に終わっている。

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