【日本ハム】浦野博司、竜に真っ向勝負「逃げない」

スポーツ報知
練習後、上沢(左)、加藤(右)とともに引き揚げる浦野。2日の中日戦で今季初めて先発する

 日本ハムの浦野博司投手(28)が1日、今季初先発する中日戦(2日・札幌D)に向けて決意を込めた。今季は中継ぎとして8試合に登板し、防御率は0・00。5月26日の西武戦(メットライフ)では今季初勝利を挙げた。先発ローテの一角を担っていた有原航平投手(25)が5月29日に再調整のため出場登録を抹消されたことで回ってきたチャンスをものにする。

 穏やかなたたずまいの中に闘志を秘めていた。調整のため札幌Dに現れた浦野。今季初先発を翌日に控えても冷静だった。「チャンスなので結果を残すだけです」。中継ぎで今季初勝利を挙げた前回登板からは中6日。先発起用を告げられたのは巨人戦が行われた5月30日だったが、「登板間隔も空いているのでいつもと変わらずです」と表情に迷いはなかった。

 つかんだチャンスをものにする。今季の日本ハムは新加入のマルティネスら、6人の投手を中心に先発陣が安定。1日の試合前時点でチーム防御率3・64はリーグトップと安定感を見せる。その中で、5月29日に先発ローテの一角・有原が再調整のため1軍登録を抹消。代役として昨季は7試合に先発し3勝3敗、14年のプロ入りから通算33回の先発経験がある右腕に白羽の矢が立った。

 今季は2月下旬の沖縄キャンプ中に右内転筋筋挫傷で離脱。2軍での調整を余儀なくされた後、1軍登録されたのは4月24日だった。1軍復帰後は、救援8試合で1点も取られない投球を披露。今季最長は2イニングだが「先発をやっている以上、長いイニングを投げないといけないですけど、一人一人丁寧にというのは変わらず」と中継ぎの緊張感をそのまま先発マウンドに持ち込むつもり。

 「よくドラゴンズ中継は見てました」。愛知学院大時代の4年間をお膝元で過ごしただけに、中日の青いユニホームは思い入れが深い。慣れ親しんだ竜打線に「逃げないように向かっていきたい」と真っ向勝負を挑む。(秦 雄太郎)

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