【楽天】田中和基、意地の4号も交流戦3連敗

スポーツ報知
8回無死、左越えソロを放った田中

◆日本生命セ・パ交流戦 楽天2―5ヤクルト(1日・楽天生命パーク)

 楽天は1日、ヤクルト戦(楽天生命)に敗れ、交流戦は3連敗スタートとなった。2試合連続で3番に座った田中和基外野手(23)は、8回の第4打席に左打席から左越え4号ソロ。ここ5試合で4発と、左右両打席で持ち前の長打力を発揮している。

 タイミングを合わせ、田中は強くバットを振り抜いた。4点差とされた直後の8回、先頭で左打席に入ると、ヤクルトの2番手・秋吉のスライダーを左翼席へ運んだ。ここ5戦4発となる左越え4号ソロ。「初球合ってない感じで見逃して、もう1球くるんじゃないかと、思い切り狙いました」とうなずいた。

 逆方向への一発が代名詞になってきた。左打席での3本はすべて逆方向。「僕はライトに引っ張れない。甘い球がきたら、長打コースはレフトしかない。狙ったわけではないけど、いい方向に飛んでくれた」と振り返った。

 好調の打撃が、走守にも好影響をもたらしている。6回に先頭で四球を選ぶと、すかさず二盗に成功。9回の守備では、1死一塁から中堅フェンス際への大飛球を背走してジャンピングキャッチ。一塁へ素早く送球し、併殺を完成させた。「去年みたいに代走や守備固めだと、プレッシャーがあった。今は打撃も少しは評価してもらって、心の余裕がある」。走攻守で持ち味を存分に発揮している。

 梨田昌孝監督(64)も「成長しているし楽しみ」と目を細めた。交流戦3連敗スタートと流れに乗れないチームの中で、新星の輝きが大きな希望となっている。(山口 泰史)

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