【日本ハム】“大将”中田、ダメ押し13号で同級生・浦野を「援護してあげたかった」

スポーツ報知
7回、本塁打を放ち、一塁を回る中田

◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム9―3中日(2日・札幌ドーム)

 日本ハムの中田翔内野手(29)が2日の中日戦(札幌D)で、初回に今季初先発した同級生・浦野博司投手(28)を援護する先制の適時二塁打。同点に追いつかれた後、再び勝ち越した7回には追加点となる13号ソロを放って試合を決めた。主将の活躍で、貯金は今季初の2ケタに到達。首位・西武にゲーム差なしまでに迫った。

 これが4番の仕事だ。中田がはじき返した猛烈なライナーは、三塁手のグラブをかすめた直後、あっという間に左翼フェンスに到達。「うまく打ち返すことができたと思うよ」。初回1死一、二塁の好機で、ガルシアの、134キロのスライダーを捉える適時二塁打。同級生の浦野へ先取点をプレゼントした。

 浦野は今季初先発。先発ローテの一角・有原が再調整で登録抹消され、中継ぎで防御率0・00の右腕が2017年7月10日以来の先発を託された。「久しぶりの先発だし、援護してあげたかったので良かった」。浦野は4回で降板したが、チームメイトを思う“大将”らしい一打だった。

 2試合ぶりの一発も飛び出した。7回には伊藤準から左越えの13号ソロだ。交流戦開幕直前の27日の西武戦(メットライフ)。下半身の張りの影響で今季初めて先発を外れた。「離脱されたら困る、ということで、こちらの判断で休んでもらった」と緒方野手総合コーチ。疲労がたまる中、5月5日のロッテ戦(札幌D)以来の指名打者での出場でも、バットで結果を示した。

 3連勝で首位・西武にゲーム差なしまで追いついた。「まだゲーム差を気にする時期じゃない。1試合1試合の積み重ねが、最後に結果として出る」。頼れる主将の活躍で、ついに獅子の背中をとらえた。(秦 雄太郎)

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