【ロッテ】中村、35戦ぶり3号2ランで“借金返済ウィーク”快勝発進
スポーツ報知
◆日本生命セ・パ交流戦 中日1―4ロッテ(5日・ナゴヤドーム)
ロッテ・中村奨吾内野手(26)が決勝の3号2ランを放った。1―1の7回1死一塁で内寄りに入ってきた直球をフルスイング。真芯で捉えた打球はファンの待つ左翼席中段に吸い込まれた。
4月20日の西武戦(メットライフ)以来、35戦ぶりの一発。「(先発の)石川さんが頑張っているので何とか早く点を取ってあげたかった。粘り強く攻めていければと思っていたし、よかったです」。ベンチに戻って来ると石川らナインとハイタッチを交わし、破顔一笑だった。
開幕直後から首位打者争いをしてきたが、徐々にペースダウンしていた。相手投手の攻めは厳しさを増した。6月に入り打率は3割を切ったが焦らずに自分の仕事を全うすることを心掛ける。「打率を上げたいというのはありますけど、四球で出塁すればチャンスも広がるし、下げ幅も少なくなる」。己の欲を捨てて、井口監督が掲げる「四球=ヒット」の教えを実践。この日も3四球を選び、23四球はチームトップ。主軸としてのチームへの貢献度は日に日に増すばかりだ。
交流戦はこれで4勝3敗と勝ちが先行した。井口監督が「今週で借金を全部返したい」という“借金返済ウィーク”の初戦。背番号8が大きな仕事を果たし、快勝発進した。