【ロッテ】益田、球団新113ホールド達成の裏にあった教訓

スポーツ報知
8回の1イニングを無失点に抑え笑顔でベンチへ戻る益田(右は藤岡、カメラ・豊田 秀一)

◆日本生命セ・パ交流戦 中日―ロッテ(7日・ナゴヤドーム)

 ロッテ・益田直也投手(28)が球団新となる113ホールド目を挙げた。

 8―6と2点リードで迎えた8回2死。アルモンテを外角の直球で遊ゴロに仕留めると、ゆっくりとベンチへと歩を進めた。1イニングを無失点に抑えて今季2ホールド目。1996~2012年まで活躍した薮田安彦氏を抜き、球団史に名を刻んだ。

 2011年ドラフト4位で入団し、ルーキーイヤーから72試合に登板した。当時はセットアッパーだった薮田につなぐ役割を担うことが何度もあった。その中で、先輩右腕からは自身の今につながる教訓を得た。「薮田さんは試合で打たれた後も抑えた後も変わらなかった。どれだけ疲れていても練習量は落とさなかった」と、「準備の大切さ」を学んだ。

 先輩の背中を見て登板を重ねてきたが、目指すべきところはさらに上だ。「薮田さんを目標にしてきたわけではない。球団の長い歴史の中で、達成できたのはよかったと思うけど記録は意識してません」と言い切る。

 入団当初から他球団を見渡せば、日本ハムの増井(現オリックス)や宮西ら同じポジションで投げている投手が結果を残す姿を見てきた。「勝手に僕が思っているだけですけど、宮西さんは50試合登板も続けている。200ホールドもしていますし、もっと上がいると思うと、自分はまだまだかな」と満足感はない。

 「今はいいところで投げさせてもらえている。抜かれないような記録を作れるようにしたい」と益田。「113」という数字はあくまで通過点と捉え、次の登板に備える。(長井 毅)

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